司法修習生の面接ともなると他の業種では通用しない面接の流れがありますよね。司法修習生や弁護士を目指している方なら誰もが把握していることと思いますが、その内容までは把握しきれていなく、就活に失敗している方も少なくありません。そこで今回はその把握しきれていない内容を一部ではありますがご紹介します。今までずっとわからなかった面接の流れやコツ、どんなことを行かれるのか?どのように答えれば良いか?自分からの質問はどのタイミングですれば良いかを紐解いていきましょう。
内定獲得のための面接対策
①事務所のリサーチ
面接対策の一つとして、「面接前の入念なリサーチ」が挙げられます。これは、オンライン・オフライン共にすべての面接に共通です。
事務所が請け負っている業務や、事務所の特徴、求人票に書いてある情報は必ず頭に入れておくようにしましょう。
その他に調べておくべき内容として「代表弁護士やパートナー弁護士の経歴」です。
経歴を調べることで「どういった内容の案件が多いのか」を予測できるためです。
また、所属弁護士の修習期を調べると弁護士の退職頻度を予測できます
その中で、疑問に思ったことを聞ける機会は面接しかないため、希望の事務所は徹底的にリサーチをして理解しておくことが大切です。
②身だしなみ
男女ともにスーツ着用が基本です。
スーツの色は黒やグレー、濃いめの紺など、シャツは白が無難です
※派手な色や柄の主張が強いものは避けたほうがよいでしょう。
髪型は、自然な黒髪が誠実さが伝わりやすいのでおすすめです。
③面接先に入る時の表情に注意
※もしかすると代表にばったり会う可能性があります。
素の表情でいると、真顔に見えたり怒っているように見えてしまったりでマイナスイメージに働く場合があります
思い切り笑っている状態は不自然ですが、眉間にしわがよっていたり機嫌が悪そうに見えないように注意しましょう。
また、表情だけではなく寒い時期でコートを着ている場合は綺麗にたたみ手に持ち、携帯の電源はオフにします
④自己紹介・自己PRについて
自己紹介では、ハキハキと明るい表情、謙虚な姿勢で伝えるようにします。
ちなみに、「経歴を踏まえて自己紹介をしてください」と言われることがありますが、この場合、司法修習生の場合は
- 大学時代経験したこと(サークルや勉強、アルバイトなど)
- (社会人から司法修習生になった方は)今までの仕事の経歴
をお話しながら、どんな分野・行動に長けているのかをアピールできるとベストです。
また、そのアピール内容に一貫した「入職後にやりたいこと」も伝えられると、より好印象を与えられます
⑤大学で学んだことや経歴について
大学で学んだことを伝えながら、自分がどんな人物なのかをアピールします。
構成は下記の通りです。
- 何を学んだのか
- 学んだことの詳細
- どんな結果がでたのか
- 結果からどう感じたのか
例文
⑥志望動機や弁護士を目指した理由
志望動機や、弁護士を目指したのはどうしてか、という質問もございます。
例えば、
上記のような方は多くいらっしゃいます。
特別なエピソードがなくてもかまいませんので、弁護士になるきっかけを話しましょう。
※志望動機は非常に重要な項目なので、以下の記事で別途、司法修習生の志望動機のポイントについてまとめられています。一度目を通しておくことをおすすめします。
⑦面接で想定される質問の回答、聞くべき質問について
司法修習生の面接は、経験者よりも「長くなる傾向」です。
上記でお話した、自己紹介など以外にもいろいろな質問を想定して回答を用意しておきましょう。
例えば
- 模擬裁判で困難に陥った点は何か
- 将来のキャリアプラン
- この事務所ではならない理由
などです。
それらのほとんどは発想を試す質問や倫理観求められるような質問がほとんど。
例えば「こういった案件を頼まれたが、あなたならどのように解決しますか?」といったものです。
答えが決まってないような質問もありますし、質問側は完璧を求めていないことが多いので焦らず回答するように心がけましょう。
⑧面接官への質問(逆質問)
面接の最後に、「何か質問はありますか?」と聞かれることがほとんどです。
逆質問することをおすすめしたい内容を2点まとめます。
①業務のフローについて
業務フローについて質問すると、その事務所がどのくらい忙しいのか、どういった働き方を弁護士はしているのかが把握できます
例えば、
という質問であれば、どのくらいの規模の案件が多いのかがある程度分かりますし、
という質問であれば、自分がどのような仕事を任されるのかが予想できます。
業務に関することで気になることがあれば質問しておくと、入社後ミスマッチすることが少なく安心して働けます。
②事務所の体制や制度について
事務所の体制や制度について気になることがあれば質問してください。
特に、弁護士は将来的に独立やパートナーといった道を選択する方も多いです。
事務所によっては、アソシエイトからパートナーへとなる方もいます。
例えば、事務所にパートナーになれる制度があれば
という質問をすると将来的なキャリアプランが立てやすいでしょう。
独立志向がある方は、
というところが気になると思います。
事務所側も、独立志向が強い職種であるのは理解していますので、そのような質問をしても悪い印象にはならないことがほとんどです。
⑨前日までの体調管理に気を付ける
体調が悪いままの参加はパフォーマンスを低下させます。
前日に徹夜をしたり、深酒をして次の日に響かないよう注意しましょう。
当日までに体調を万全にしておくことが一番いいのですが、もしどうしても体調が悪い場合は近年コロナ感染の心配があるため応募先に連絡を取り面接の日程調整などをおこなうようにしてください。
さいごに
あなたは今この内容を把握し、自力で司法修習生を目指して励んでいくことと思います。しかしこの内容はごく一部でしかないことと、ある一定の知識を持って対応できることと判断材料として活用していただけたら幸いです。もしあなたに今回の面接の流れと知識を理解したけれど、自力では到底難しいと思われた場合は、こちらのマガジンを管理してますリーガルジョブボードに手解きをしていただくとスムーズに面接から就職と進めることが容易になってきます。他の業種と違い、弁護士や司法修習生の採用までの流れは第一面接第二面接の後、採用ではなく会食というどう立ち回れば良いかわからない項目があります。この会食もご存知の方はおられると思いますが、新卒で初めて司法を目指している方は知らないことも多いかと思います。そこで手解きをしていただけるのがリーガルジョブボードということになります。そのほかに、非公開案件も多数取り揃えていますので、通常では知り得ない高案件も紹介していただけます。それでも司法修習生になりたく上京してきた方や、ずっと夢を見ていた方は今回の就職がスタートではなく、就職してからがスタートということを忘れずに、ここで躓いているのであれば、次に進むためにリーガルジョブボードにお世話になり経験を積んであなたがずっと夢見てきた人助けを行い、社会貢献という夢を叶えましょう。
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